![]() プラズマチャンバの電極のための非対称的rf駆動
专利摘要:
ワークピース通路(12)に近い電極の半分(61)上のRF駆動点(51−52,55−56)に結合されるRF電力のレベルが、電極の他の半分(62)上のRF駆動点(53−54)(もしあれば)に結合されるRF電力のレベルを越えるように、プラズマチャンバの電極(20−28)上の1つ以上のRF駆動点(50−60)へRF電極が結合される。或いは又、駆動点位置の重み付けされた平均が電極の中心(60)とワークピース通路との間に来るようにプラズマチャンバの電極上の1つ以上のRF駆動点へRF電極が結合される。重み付けされた平均は、各駆動点位置をその駆動点位置へ結合されるRF電力の時間平均化レベルにより重み付けすることに基づく。本発明は、通路に最も近い電極の端付近に生じるプラズマ密度の増加を相殺する。 公开号:JP2011509505A 申请号:JP2010540879 申请日:2008-12-24 公开日:2011-03-24 发明作者:ジョゼフ クデラ,;カール,;エー. ソレンセン,;ス;ヨン チェ,;ジョン,;エム. ホワイト, 申请人:アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated; IPC主号:H05H1-46
专利说明:
[0001] [0001]本発明は、一般的に、半導体、ディスプレイ及びソーラーセルのような電子装置を製造するのに使用されるプラズマチャンバの電極にRF電源を結合することに関する。より詳細には、本発明は、このようなRF電源を電極に非対称的に結合してチャンバの幾何学形状の非対称性を相殺することによりチャンバ内で遂行されるプラズマプロセスの均一性を改善することに関する。] 背景技術 [0002] [0002]プラズマチャンバは、通常、半導体、ディスプレイ及びソーラーセルのような電子装置を製造するためのプロセスを遂行するのに使用される。このようなプラズマ製造プロセスは、ワークピースの表面に半導体、導体又は誘電体層を化学的気相堆積したり、又はワークピースの表面上のこのような層の選択された部分をエッチングしたりすることを含む。] [0003] [0003]プラズマ製造プロセスは、ワークピースの表面上で高い空間的均一性で遂行するのが重要である。即ち、堆積プロセスは、堆積された材料がワークピースの表面の全ての位置において均一の厚み及びクオリティを有するように遂行されねばならない。同様に、エッチングプロセスは、そのような全ての位置において均一な割合で材料をエッチングしなければならない。] [0004] [0004]プラズマ製造プロセスの空間的均一性を改善するための多数の設計が開発されている。多くの在来設計は、プラズマの密度の空間的均一性を最大にすることによって製造プロセスの空間的均一性を改善するよう試みるものである。他の従来設計は、ワークピースの中心からの半径方向距離の関数として変化するプラズマ密度を生成することにより、ワークピースの中心と周囲との間の反応種の濃度の相違を修正するよう試みる。] [0005] [0005]在来設計の欠点は、プラズマチャンバの幾何学形状が非対称的である結果として半径方向に対称的でないプラズマ密度の非均一性を補償できないことである。] [0006] [0006]プラズマチャンバ内のワークピース通路がプラズマ密度の非対称性を生じさせることが分かった。より詳細には、RF電力供給電極がプラズマに容量性結合されるプラズマチャンバにおいて、プラズマ密度は、その通路に最も近い電極端付近の方が、反対の電極端付近より高い。プラズマ密度の非対称性は、ワークピースに対して遂行されるプラズマプロセス(例えば、堆積又はエッチング)にもそれに対応する非対称性を生じさせるので、望ましくない。] [0007] [0007]本発明は、電力の供給がワークピース通路の方向に向かってオフセットされるようにRF電力をプラズマチャンバの電極へ非対称的に供給することにより、このような非対称性を相殺する。] [0008] [0008]本発明の以下の定義及び説明では、RF電力が電極に電気的に接続される電極上の位置を意味する「RF駆動点」という語を使用する。] [0009] [0009]本発明において、駆動点位置の重み付けされた平均が電極の中心とワークピース通路との間となるようにプラズマチャンバの電極上の1つ以上のRF駆動点にRF電力が結合される。重み付けされた平均は、駆動点位置へ結合されるRF電力の時間平均レベルによって各駆動点位置を重み付けすることに基づく。] [0010] [0010]本発明の最も簡単な具現化である第1の態様では、電極の中心からワークピース通路に向かってオフセットされた電極上の位置にある1つ以上のRF駆動点へRF電力が結合される。換言すれば、RF駆動点は、電極の中心とワークピース通路に最も近い電極の縁との間にある。] [0011] [0011]本発明の第2の態様では、ワークピース通路に近い電極の半分(第1の半分)上の1つ以上のRF駆動点に結合されるRF電力のレベルが、電極の他の半分(第2の半分)上のRF駆動点(もしあれば)に結合されるRF電力のレベルを越えるように、電極上の1つ以上のRF駆動点へRF電極が結合される。] [0012] [0012]本発明の第2の態様は、電力スプリッターが電極の第2の半分より高いレベルのRF電力を第1の半分へ結合する実施形態を包含する。電力スプリッターは、電極の第1及び第2の半分に結合されるRF電極の相対的レベルを確立する減衰器、好ましくは、受動的減衰器を含むことができる。一実施形態において、各受動的減衰器は、キャパシタンスであり、電極の第1の半分に接続される1つ以上の減衰器の合計キャパシタンスは、電極の第2の半分に接続される減衰器(もしあれば)の合計キャパシタンスより小さい。] [0013] [0013]本発明の第3の態様では、電極は、ワークピース通路に近い電極の半分(第1の半分)上のRF駆動点の数が、電極の他の半分(第2の半分)上のRF駆動点(もしあれば)の数より多くされる。] [0014] [0014]本発明の全ての態様において、各RF駆動点に結合されるRF電力のレベルは、時間と共に変化することができ、この場合、本発明の目的としての有効RF電力は、時間で平均化されたRF電力である。例えば、キャパシタで構成される電力スプリッターを有する実施形態では、キャパシタが時間と共に変化することができ、この場合、電極の2つの各半分に接続される各有効キャパシタンスは、各時間平均キャパシタンスである。] [0015] [0015]本発明は、RF電力駆動点をワークピース通路に近付けて位置させると、通路付近のプラズマ密度が更に高くなり、それにより、プラズマ密度の非対称性を悪化させることが予想されるので、反直感的(counter-intuitive)である。しかしながら、以下に述べるように、逆が真であることが分かった。] 図面の簡単な説明 [0016] プラズマチャンバ側壁と、RF駆動点が電極の中心からオフセットした長方形電極とを含むプラズマチャンバの断面側面図である。 図1のプラズマチャンバの部分断面上面図である。 図2と同様であるが、電極の中心に第2のRF駆動点を含むと共に、中心から外れたRF駆動点と直列のリアクタンスを含む形態を示す。 図2と同様であるが、電力スプリッターに接続された4つのRF駆動点を電極が有する形態を示す。 図4と同様であるが、電極が2つのRF駆動点しかもたず、電力スプリッターが2つの減衰器を含む形態を示す。 図5と同様であるが、4つのRF駆動点を有し、各減衰器がRF駆動点の2つに接続される形態を示す。 図6と同様であるが、4つの減衰器を有する形態を示す。 図4と同様であるが、電極の中心からの種々の距離に6つのRF駆動点を有する形態を示す。] 図1 図2 図4 図5 図6 発明を実施する最良の態様 [0017] 1.プラズマチャンバの概略 [0024]図1は、本発明の一実施形態を含むプラズマチャンバを示す。本発明を説明する前に、プラズマチャンバの従来のコンポーネントについて述べる。] 図1 [0018] [0025]プラズマチャンバは、ワークピース10にプラズマ処理ステップを受けさせて半導体装置、ディスプレイ又はソーラーセルのような電子装置をワークピースに製造することが意図される。ワークピースは、チャック又はサセプタとも称されるワークピース支持体11によりチャンバ内に支持される。プラズマチャンバ内で処理されるワークピース10は、例えば、フラットパネルディスプレイが製造される長方形ガラス基板、又は集積回路が製造される円形半導体ウェアを含む。] [0019] [0026]プラズマチャンバは、チャンバの内部に対して真空エンクロージャーをなすチャンバ壁14−20を有する。ここに例示する実施形態において、チャンバ側壁14及びチャンバ底壁16は、一体的な壁として具現化される。チャンバの頂部は、ヒンジ付きの蓋18及びガス入口マニホールド後壁20を含む。チャンバ側壁14、チャンバ底壁16、チャンバ蓋18、及びガス入口マニホールド後壁20は、全て、チャンバ壁の部分と考えられる。] [0020] [0027]チャンバ側壁14の片側は、ワークピース通路12を含み、これを通して、ワークピースを、処理の前にチャンバへ運び込み、又、処理の後にチャンバから取り出すことができる。ドア13、典型的に、スリットバルブは、ワークピースを出し入れする間に開けられ、又、ワークピースのプラズマ処理中はプラズマチャンバ内に真空シールを与えるために閉じられる。] [0021] [0028]ワークピースにおいてプラズマ処理を遂行する際には、1つ以上のプロセスガスがガス入口マニホールド20−28を通してチャンバ内へ付与される。ガス入口マニホールドは、ガス入口マニホールド後壁20、シャワーヘッド22(ガス分配プレート又はディフューサーとも称される)、及びサスペンション24を含み、これらは、全て、ガス入口マニホールドの内部領域を構成するガス入口プレナム27と称される容積部を集合的に包囲する。簡単化のため、ガス入口マニホールド後壁20は、単に「後壁」と称する。] [0022] [0029]ガス入口マニホールドは、外部ガス源(図示せず)からガス入口プレナム27へガスを流すための通路をなす1つ以上のガス入口28を含む。図1の実施形態において、ガス入口28は、ガス入口マニホールド後壁20を貫通して延びる開口である。ガス源(図示せず)は、プロセスガスをガス入口28へ供給し、ここから、ガスは、ガス入口プレナム27へ流れ込み、次いで、ガス入口プレナムからシャワーヘッド22の多数のガス出口通路を経てチャンバの内部へ流れ込む。(図示簡単化のために、ガス入口28は、図2−8では省略されている。) [0030]シャワーヘッドの重量は、サスペンション24により支持され、サスペンションは、ガス入口マニホールド後壁20により支持され、この後壁は、チャンバ側壁14により支持される。サスペンション24は、シャワーヘッドの温度が上昇及び下降するときにシャワーヘッドの半径方向の膨張及び収縮を受け入れるように柔軟性のものであるのが好ましい。サスペンション24は、その上端がガス入口マニホールド後壁20に取り付けられ、その下端がシャワーヘッド22の周囲のリムに取り付けられる。後者の取り付けは、固定であるか又はスライド式である。例えば、スライド式の取り付けは、シャワーヘッドをサスペンションの下端のリムに載せることにより具現化できる。] 図1 図2 [0023] [0031]ここに例示する実施形態のようにシャワーヘッドが長方形である場合には、サスペンション24の垂直に延びる部分は、長方形シャワーヘッド22の4つの側部に各々取り付けられた4つの柔軟なアルミニウムシートより成るのが好ましい。各シートは、長方形シャワーヘッドの1つの側部と、長方形後壁20の対応する側部との間に垂直に延びる。] [0024] [0032]RF電源30は、その非接地(RFホット)出力部31と、その電気的接地出力部32との間にRF電圧を発生する。RF電源の非接地出力部31は、プラズマチャンバの少なくとも1つの非接地電極に直接的又は間接的に接続される。RF電源の接地出力部32は、電気的接地部を通して、その電気的接地部に直接的又は間接的に接続されたチャンバの少なくとも1つの他の電極に接続される。非接地及び接地電極は、RF電源により発生されるRF電力をチャンバの内部へ容量性結合して、チャンバ内にプラズマを発生し又は持続させる。] [0025] [0033]電気的接地部に直接的又は間接的に接続され且つチャンバ内のプラズマに容量性結合されるプラズマチャンバの金属コンポーネントは、集合的に、チャンバのカソード電極として働く。このようなコンポーネントの電気的接地接続は、それらをRF電源の接地出力部32に有効に接続する。カソード電極は、一般的に、チャンバ側壁14を含む。というのは、それが電気的に接地されるからである。更に、カソード電極は、一般に、ワークピース支持体11も含む。というのは、それが電気的接地部に直接的又は間接的に接続されるからである。電気的接地部へのワークピース支持体の間接的接続は、キャパシタ(図示せず)を通して行ってもよいし、或いはRFホット出力部がワークピース支持体に電気的に接続され且つ第2出力部が電気的に接地された第2のRF電源(図示せず)を通して行ってもよい。] [0026] [0034]電気的に接地されたチャンバ側壁14に電気的及び機械的に取り付けられたチャンバ蓋18の頂部にカバー29が電気的及び機械的に取り付けられる。それ故、カバー29は、電気的に接地され、RF電力供給電極の後壁20に対して接地平面として働く。図1に示すように、同軸伝送線34の電気的に接地された外側導体35は、カバー29に接続することができる。伝送線34の内側導体は、カバー29を貫通し且つそこから絶縁され、RF電力供給電極の後壁20に電気的接続される。] 図1 [0027] [0035]本特許明細書内で使用する「RF電力供給電極」という語は、RF電源の非接地出力部に直接的又は間接的に接続され、即ちそこからRF電力を受け取るプラズマチャンバの電極を指す。接地電極は、本発明の定義の部分ではないので、簡潔さのため、電極が接地型であると特に述べない限り、ここで使用する「電極」という語は、RF電力供給電極を意味するものとする。又、非接地出力部であるか又は接地出力部であるかを特定せずにRF電源の「出力部」に言及するときは、意図された意味は、非接地(RFホット)出力部31である。] [0028] [0036]上述したガス入口マニホールド20−28は、RF電源の非接地出力部31に接続され、従って、チャンバのRF電力供給電極として機能する。換言すれば、後壁20、サスペンション24及びシャワーヘッド22は、集合的に、2つの機能、即ちガス分配機能(即ち、プロセスガスをプラズマチャンバへ付与する)及び電気的機能(即ち、RF電力をプラズマへ結合する)を遂行する。電気的機能に関連してこれらコンポーネント20−28に言及するときには、これ以降、ガス入口マニホールドの後壁、サスペンション及びシャワーヘッドではなく、RF電力供給電極20−28の後壁20、サスペンション24及びシャワーヘッド22と称する。] [0029] [0037]後壁20、サスペンション24及びシャワーヘッド22は、導電性材料、好ましくは、アルミニウムで構成される。シャワーヘッド22は、チャンバ内のプラズマに直面した、ひいては、それに直接容量性結合されたRF電力供給電極20−28のコンポーネントである。以下に述べるコンポーネントは、RF電源30からのRF電力をシャワーヘッドに結合するための電気的接続を与え、次いで、シャワーヘッドがRF電力をプラズマに結合する。] [0030] [0038]RF電源とRF電力供給電極の後壁20との間に1つ以上のRF伝送線34が電気的に接続される。サスペンション24は、後壁及びシャワーヘッド22に電気的及び機械的に接続され、後壁とシャワーヘッドとの間に信頼性のある低インピーダンスの電気的接続を与える。それ故、RF電力は、RF電源から後壁20へ、次いで、サスペンション24を経てシャワーヘッド22へ結合される。] [0031] [0039]RF電源とRF電力供給電極20−28との間にはインピーダンス整合ネットワーク40が一般的に接続される。このインピーダンス整合ネットワークは、異なる物理的な場所においてリアクタンス(即ち、キャパシタ及びインダクタ)を含むことができる。例えば、1つ以上のリアクタンスをRF電源に物理的に隣接して又はRF電源内に装着することができ、又、1つ以上のリアクタンスをプラズマチャンバのRF電力供給電極に物理的に隣接して又はRF電力供給電極に直接的に装着することができる。] [0032] [0040]誘電体ライナー19は、RF電力供給電極20−28を電気的に接地されたチャンバ蓋18から電気的及び機械的に分離する。] [0033] [0041]電極20−28は、ここに例示する実施形態では、プラズマチャンバ内にあるが、誘電体であるチャンバの一部分に隣接する場合には、電極は、チャンバ壁14−18の外側にあって、RF電力を電極からチャンバ内のプラズマへ容量性結合できるようにしてもよい。電極は、チャンバ壁の内側でも外側でもよいので、ここでは、チャンバ「内(in)」の電極ではなく、チャンバ「の(of)」電極として述べる。] [0034] [0042]ここに例示する各実施形態の電極20−28は、セグメントに分割されない。しかしながら、電極は、RF電力の波長に対して大きいので、電極をセグメントに分割することが望まれてもよい。その場合には、本特許明細書に述べる電極は、全てのセグメントを集合的に単一の電極として包含する。] [0035] [0043]本発明は、主として、RF電力をプラズマへ容量性結合することに関するが、誘導性コイル又はマイクロ波導波管のような他の手段によって付加的なRF電力がプラズマへ結合されてもよい。又、リモートプラズマ源で発生されたプラズマがガス入口を通してチャンバ内部へ流れ込むようにされてもよい。] [0036] [0044]以下に述べる図2−図8の実施形態は、各々、図1に示されて上述されたプラズマチャンバコンポーネントを備えている。図2−図8の実施形態は、RF駆動点50−60の位置、及び上述しなかった他のコンポーネント、例えば、電力スプリッター70又は減衰器41−44が互いに異なる。] 図1 図2 図8 [0037] [0045]図2−図8の各々は、電極の後壁20の上面図であるから、後壁より下のシャワーヘッド22及びサスペンション24は図2−図8では見えない。又、上述したように、ガス入口28は、図示明瞭化のために図2−図8では省略されている。] 図2 図8 [0038] 2.発明の基本的原理 [0046]発明の概要で述べたように、ワークピース通路12がプラズマ密度の非対称性を生じさせることが分かった。より詳細には、電極20−28が、電極の中心、又は電極の中心に対して対称的に分布されたRF駆動点50−56において、RF電源に接続された場合には、プラズマ密度は、ワークピース通路12に最も近い電極端付近の方が、電極の反対端付近より高くなる。] [0039] [0047]本発明は、電力の供給がワークピース通路の方向に向かってオフセットされるようにRF電力をプラズマチャンバの電極へ非対称的に供給することにより、ワークピース通路12によって生じる非対称性を相殺する。] [0040] [0048]本発明は、RF電力の供給をワークピース通路12に近付けて位置させると、通路付近のプラズマ密度が更に高くなり、それにより、プラズマ密度の非対称性が悪化することが予想されるので、反直感的である。しかしながら、その逆が真であることが分かった。] [0041] [0049]本発明は、動作理論に限定されないが、本発明の理論的な基礎は、RF駆動点50−56、電極20−28の周囲、サセプタ11の周囲及びプラズマの境界にインピーダンス不連続部が存在することであると考えられる。これらの不連続部が電極に沿って定在波パターンを発生し、電界強度が電極に沿った位置で変化することになる。] [0042] [0050]図1及び図2のように、1つのRF駆動点51しかない場合には、電極20−28に沿った定在波パターンによって生じる電界強度は、RF駆動点51付近の方が、電極の遠方端より小さくなる。それ故、RF駆動点を電極の中心とワークピース通路との間に位置させることにより、そうでなければワークピース通路12に向かって過剰となるプラズマ密度を改善することができる。換言すれば、RF駆動点のこのような位置付けは、ワークピース通路付近のプラズマ密度を減少し、従来のプラズマチャンバのようにRF電力分配が対称的である場合に生じることになるワークピース通路付近のプラズマ密度の増加を相殺する。] 図1 図2 [0043] [0051]RF駆動点の位置、即ちRF駆動点が電極の中心からワークピース通路に向かってオフセットする距離は、プラズマ密度の空間的非均一性、又はワークピース上で遂行されるプラズマプロセスの空間的非均一性を最小とするように調整されるのが好ましい。] [0044] [0052]図3−図8の場合のように、複数のRF駆動点50−56がある場合には、RF電力を複数のRF駆動点へ供給する作用は、複数のRF駆動点の重み付けされた平均位置に配置された単一のRF駆動点へ電力を供給するのと同様である。重み付けされた平均位置は、各駆動点位置を、その駆動点位置に結合されるRF電力の時間平均レベルで重み付けすることにより定義される。それ故、RF駆動点の位置、及びRF駆動点へ供給されるRF電力の相対レベルを、RF駆動点の重み付けされた平均位置が電極の中心とワークピース通路との間に来るように確立することにより、そうでなければワークピース通路に向かって過剰となるプラズマ密度を改善することができる。] 図3 図8 [0045] [0053]RF駆動点の重み付けされた平均位置は、プラズマ密度の空間的非均一性、又はワークピース上で遂行されるプラズマプロセスの空間的非均一性を最小とするように調整されるのが好ましい。換言すれば、重み付けされた平均位置は、ワークピース通路12の付近に生じるプラズマ密度の減少が、従来のプラズマチャンバのようにRF電力分配が対称的である場合にその領域に生じるプラズマ密度の増加を相殺するように調整される。] [0046] [0054]この調整は、RF駆動点の位置、又は各RF駆動点へ供給されるRF電力の各相対的レベルを調整することにより達成される。] [0047] [0055]発明の要約で述べたように、ここで使用する「RF駆動点」という語は、RF電力が電極に接続される電極上の位置を意味する。] [0048] [0056]「1.プラズマチャンバの概略」の章で上述したように、シャワーヘッド22は、チャンバ内のプラズマに対面し、従って、それに容量性結合された電極20−28のコンポーネントである。電極の後壁20上でRF駆動点の位置をシフトすると、シャワーヘッド22の電界の空間分布に著しく影響が及び、プラズマ密度の空間分布に影響が及ぶことは明白ではない。後壁20上でRF駆動点の位置をシフトすると、シャワーヘッド22上でRF駆動点の位置を同じ方向に直接的にシフトしたかのように、プラズマ密度の空間分布が実際に変化する。] [0049] [0057]本発明は、動作理論に限定されないが、手前の段落で述べた作用は、導電性サスペンション24が後壁20の周囲とシャワーヘッド22の周囲との間に電気的に接続されていることから生じると考えられる。後壁上のRF駆動点がワークピース通路12に最も近い後壁の辺に向かってシフトされた場合には、RF駆動点からワークピース通路12に最も近いシャワーヘッドの端へRF電流が流れる経路は、RF駆動点からシャワーヘッドの反対端、即ちワークピース通路から最も離れた端へRF電流が流れる経路より短くなる。その結果、電極の後壁20上のRF駆動点の位置をシフトすることは、シャワーヘッド22上のRF駆動点の位置を同じ方向に直接的にシフトすることと同等である。] [0050] [0058]それ故、本特許明細書全体にわたり、電極20−28上の1つ以上のRF駆動点50−56の位置に言及するときには、RF駆動点がシャワーヘッド22上でもよいし、電極の後壁20上でもよいことを理解されたい。] [0051] [0059]同様に、電極は、ガス分配機能をもたない従来のプラズマチャンバ電極でよいことを理解されたい。換言すれば、電極は、ガス入口マニホールドの一部分でなくてもよいし、シャワーヘッドを含まなくてもよい。] [0052] [0060]図2−図8は、後壁20の中心を通過する仮想中心線60を示し、これは、ワークピース通路12に近い電極の第1の半分61と、ワークピース通路から遠い電極の第2の半分62との間の分割線又は境界を表している。中心線60は、物理的な対象ではなく、幾何学的な仮想線である。というのは、電極の第1の半分61と第2の半分62との間に機械的又は電気的な分割部或いは不連続部がないことが好ましいからである。簡潔さのため、ワークピース通路に近い及びそこから離れた電極20−28の2つの半分は、各々、単に第1の半分61及び第2の半分62と称される。] 図2 図8 [0053] [0061]図1−図8に示された電極20−28は、ここに示すプラズマチャンバが長方形のワークピースを処理するように適応されるので、長方形である。しかしながら、「1.プラズマチャンバの概略」の章で上述したように、本発明は、円形ワークピースを処理するように適応される円形の電極を有するプラズマチャンバにも等しく適用できる。例えば、幾何学的中心線60は、直径線の両側に第1及び第2の半分61、62を有する円形電極の直径でよい。] 図1 図8 [0054] 3.中心からオフセットしたRF駆動点 [0062]図1及び図2の実施形態は、中心からワークピース通路に向かってオフセットした電極上の位置にある1つ以上のRF駆動点へRF電力が結合される本発明の第1の、最も簡単な態様を示す。換言すれば、RF駆動点は、電極の中心と、ワークピース通路に最も近い電極の縁との間にある。図1及び図2に示す実施形態は、1つのRF駆動点しかもたず、従って、本発明のこの第1の態様の最も簡単な具現化である。] 図1 図2 [0055] [0063]図1及び図2に示すように、RF電源30は、電極の後壁20上のRF駆動点51において電極20−28へ電力を供給するように接続される。(上述したように、この回路は、RF電源の出力部とRF駆動点との間に接続された従来のインピーダンス整合ネットワーク40も備えている。) [0064]RF駆動点51は、後壁20の中心とワークピース通路12との間に位置付けられる。「2.発明の基本的原理」の章で上述したように、中心からワークピース通路に向かってRF駆動点をオフセットすると、ワークピース通路の付近のプラズマ密度が減少する。これは、従来のプラズマチャンバのようにRF電力分布が対称的である場合に生じることになるワークピース通路付近のプラズマ密度の増加を相殺する。] 図1 図2 [0056] [0065]RF駆動点の位置、特に、RF駆動点が電極の中心からワークピース通路に向かってオフセットされる距離は、プラズマ密度の空間的非均一性、又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小とするように確立されるのが好ましい。] [0057] [0066]電極の中心からのRF駆動点のオフセット距離は、プラズマ密度の空間的非均一性を最小とするか、又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小とするように確立されるのが好ましい。RF駆動点の最適なオフセット距離は、プラズマ製造プロセスの空間的非均一性をオフセット距離の種々の値に対して測定する日常の実験により確立することができる。] [0058] [0067]RF駆動点の位置の調整を容易にするために、後壁は、複数のねじ切りされた穴を有し、これに電気コネクタを固定することができる。RF駆動点の位置は、1つのねじ切りされた穴から別のねじ切りされた穴へ電気コネクタを移動することにより調整することができる。或いは又、後壁は、トラックを含み、それに沿って電気コネクタをスライドしてRF駆動点の位置を調整することもできる。] [0059] [0068]「2.発明の基本的原理」の章で上述したように、別の実施形態は、インピーダンス整合ネットワークのRF出力部を、後壁20上のRF駆動点ではなく、シャワーヘッド22上のRF駆動点へ直接的に接続することである。更に別の実施形態は、インピーダンス整合ネットワークのRF出力部を、ガス入力マニホールドの一部分ではなく且つシャワーヘッドを含まない電極に接続することである。] [0060] 4.不均一な電力分布 [0069]図3−図7は、本発明の第2の態様の種々の別の実施形態を示す。「発明の概要」で上述したように、本発明のこの第2の態様によれば、電極の第1の半分61(ワークピース通路に近い方の半分)上のRF駆動点51−52に結合されるRF電力のレベルは、電極20−28の第2の半分62上のRF駆動点53−54(もしあれば)に結合されるRF電力のレベルを越える。] 図3 図7 [0061] [0070]図3は、図2の実施形態と同様であるが、電極の中心に第2のRF駆動点50を更に備えた実施形態を示す。電極の中心のRF駆動点は、本発明の目的に対する電極の第1の半分61又は第2の半分62のいずれにもなく、従って、図3の実施形態は、実際には、中心からワークピース通路12に向かってオフセットしたRF駆動点51を有する図2の実施形態と同様である。] 図2 図3 [0062] [0071]換言すれば、図3の実施形態は、電極の第2の半分62にRF駆動点を含まず、従って、電極の第2の半分62上のRF駆動点に結合されるRF電力はゼロである。それ故、図3の実施形態は、2つ前の段落で述べた本発明の第2の態様の定義を満足する。というのは、電極の第1の半分61上のRF駆動点51に結合されるRF電力のレベルが、電極の第2の半分62に結合されるゼロのRF電力を越えるからである。] 図3 [0063] [0072]図3の実施形態は、中心からずれたRF駆動点51に接続された減衰器41も備えている。この減衰器は、受動的な減衰器、即ち受動的コンポーネントしか含まない回路であるのが好ましい。減衰器の電力消費を最小にするために、減衰器は、リアクタンス、即ちインダクタ、キャパシタ、又は1つ以上のインダクタ及びキャパシタの組合せであるのが好ましい。インダクタ又はキャパシタは、固定でも、調整可能でもよい。単一の調整可能なキャパシタより成る減衰器41は、簡単で且つ融通性があるので、好ましい。] 図3 [0064] [0073]減衰器41のリアクタンス値は、プラズマ密度の空間的非均一性、又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小とするように確立され又は調整されるのが好ましい。最適なリアクタンス値は、プラズマ製造プロセスの空間的非均一性を減衰器41のリアクタンスの種々の値に対して測定する日常の実験により決定することができる。] [0065] [0074]更に別のものとして、図3の実施形態は、第2のリアクタンス(図示せず)を、中心のRF駆動点50と直列に、即ちインピーダンス整合ネットワーク40とRF駆動点50との間に挿入することにより、変更することができる。2つのリアクタンスが調整可能なキャパシタである場合には、一方のキャパシタンスを増加する間に、他方のキャパシタンスを同じ量だけ減少して、2つのキャパシタンスの和が一定に保たれるようにするのが好ましい。これは、2つのキャパシタが調整されるときにインピーダンス整合ネットワークの出力部に生じる負荷インピーダンスの変化を減少する。] 図3 [0066] [0075]図3の破線70は、減衰器40を通して、中心からずれたRF駆動点51へ至るRF電力接続が、中心のRF駆動点50への接続(図示された直接接続、又は手前の段落で述べた第2のリアクタンスを通しての接続)と組み合わされて、図4についての以下の説明で一般に述べるRF電力スプリッター70の具現化を構成することを意味している。] 図3 図4 [0067] [0076]図4の実施形態では、電極の長方形後壁20の4つの象限に各々配置された4つのRF駆動点51−54において長方形電極20−28へRF電力が結合される。2つのRF駆動点51、52は、ワークピース通路12に近い後壁20の第1の半分61にあり、従って、ワークピース通路に近い電極の第1の半分にある。他の2つのRF駆動点53、54は、後壁の反対の半分62にあり、即ちワークピース通路から離れた電極の第2の半分にある。] 図4 [0068] [0077]図4は、従来のインピーダンス整合ネットワーク40に接続されたRF電源30の出力部を示している。インピーダンス整合ネットワークの出力部は、2つの出力部71、72を有するRF電力スプリッター70の入力部77に接続される。RF電力スプリッターの第1の出力部71は、電極の第1の半分61上の2つのRF駆動点51、52に接続される。RF電力スプリッターの第2の出力部72は、電極の第2の半分62上の2つのRF駆動点53、54に接続される。] 図4 [0069] [0078]RF電力スプリッター70は、第2の出力部72より高いレベルのRF電力を第1の出力部71へ与えるように構成され又は調整される。その結果、ワークピース通路に近い電極の半分上のRF駆動点51、52へ結合されるRF電力のレベルは、電極の他の半分上のRF駆動点53、54へ結合されるRF電力のレベルを越える。] [0070] [0079]「2.発明の基本的原理」の章で上述したように、RF電力のこの不均一な分布は、電極の第1の半分61付近のプラズマ密度を減少すると共に、電極の第2の半分62付近のプラズマ密度を増加する。これは、従来のプラズマチャンバのようにRF電力の分配が対称的である場合に、第2の半分62より第1の半分61の付近に大きなプラズマ密度を生じさせるワークピース通路の影響を相殺する。] [0071] [0080]RF電力スプリッターの第1及び第2の出力部の電力レベル間の差は、プラズマ密度の空間的非均一性を最小とするか、又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小とするように確立されるのが好ましい。RF電力レベルの差の最適値は、プラズマ製造プロセスの空間的非均一性を電力差の種々の値に対して測定する日常の実験により確立することができる。] [0072] 5.電力スプリッターとしての受動的減衰器 [0081]図5は、電力スプリッター70が第1及び第2の減衰器41、43として具現化される別の実施形態を示している。減衰器41、43の入力部は、電力スプリッターの入力部77を構成するように一緒に接続される。各減衰器の出力部は、電力スプリッターの各出力部を構成する。] 図5 [0073] [0082]RF電源30の出力部は、インピーダンス整合ネットワーク40の入力部に接続され、その出力部は、電力スプリッターの入力部77、即ち減衰器41、43の共通入力部に接続される。第1及び第2の減衰器41、43の各出力部は、各々、第1及び第2のRF駆動点51、53に接続される。] [0074] [0083]各減衰器は、受動的減衰器であり、即ち受動的コンポーネントしか含まない回路であるのが好ましい。減衰器の電力消費を最小にするため、各減衰器は、リアクタンス、即ちインダクタ、キャパシタ、又は1つ以上のインダクタ及びキャパシタの組合せであるのが好ましい。インダクタ又はキャパシタは、固定でもよいし、調整可能でもよい。] [0075] [0084]図4の実施形態と同様に、電力スプリッター70(減衰器41、43で構成される)は、電極の第2の半分62上のRF駆動点(図5の実施形態では、第2のRF駆動点53)(もしあれば)に結合されるRF電力のレベルを越えるレベルのRF電力を、電極の第1の半分61上の1つ以上のRF駆動点(図5の実施形態では、第2のRF駆動点51)へ供給する。図4の実施形態のように、第1及び第2の半分61、62は、各々、ワークピース通路に近い及びワークピース通路から遠い電極20−28の半分を表す。] 図4 図5 [0076] [0085]より詳細には、第1及び第2の減衰器41、43の各電気的インピーダンスは、電力スプリッター入力部77から第1の減衰器41を通して電極の第1の半分上のRF駆動点51へ結合されるRF電力のレベルが、電力スプリッター入力部77から第2の減衰器43を通して電極の第2の半分上のRF駆動点53へ結合されるRF電力のレベルより大きくなるように確立され又は調整される。] [0077] [0086]各々のRF駆動点51、53を通して結合されるRF電力の各レベルは、電力スプリッター入力部77から、各減衰器41、43を経、各RF駆動点51、53を経、プラズマを経て、カソード電極又は電気的接地部へ至るRF電流路の合計インピーダンスに逆比例する。このような各合計インピーダンスは、各減衰器41、43のインピーダンス、並びに各RF駆動点51、53と電気的接地部との間の複素数負荷インピーダンス、の複素数和である。このような負荷インピーダンスは、実際上直列に接続され、それ故、加算的である次の複素数インピーダンスを含む。即ち、プラズマ本体のインピーダンス、プラズマシースのインピーダンス、プラズマシースとカソード電極との間のキャパシタンス、プラズマシースとシャワーヘッド22との間のキャパシタンス、及び各RF駆動点とプラズマシースに向いたシャワーヘッドの表面との間のRF電流路のインピーダンス。] [0078] [0087]各RF駆動点51、53と電気的接地部との間の負荷インピーダンスは、上記で列挙した最後の項目、即ち各RF駆動点から、プラズマシースに向いたシャワーヘッド22の表面、即ちシャワーヘッドの下面までの電極内のRF電流路のインピーダンスにより支配されることが分かった。RF駆動点が後壁20の周囲に著しく接近していない限り、このインピーダンスは誘導性である。というのは、各個々のRF駆動点からのRF電流路は、電流が後壁を通してRF駆動点51、53から半径方向外方に後壁の周囲へと流れ、次いで、サスペンション24を下ってシャワーヘッド22の周囲へ流れ、更に、シャワーヘッドの下面を半径方向内方に下面の中心に向かって流れるループを形成するからである。] [0079] [0088]減衰器41、43は、キャパシタであるのが好ましい。というのは、低い電力損失で高い電圧及び高い電力を取り扱うことのできるキャパシタは、インダクタよりコンパクトであり、且つ調整可能なキャパシタは、調整可能なインダクタより具現化が容易だからである。インダクタンスの複素数インピーダンスは、正のリアクタンスであり、キャパシタンスの複素数インピーダンスは、負のリアクタンスだからである。それ故、各駆動点51、53を通る(2つ前の段落で定義された)RF電流路の合計インピーダンスは、(前の段落で述べた)そのRF駆動点の誘導性負荷インピーダンスの大きさから各減衰器41、43の容量性リアクタンスの大きさを差し引いたものに等しいリアクタンスである。好ましくは、各減衰器は、その容量性リアクタンスの大きさが、各RF駆動点における誘導性負荷インピーダンスより小さくて、前記差し引きの結果が正となり、前記合計インピーダンスが誘導性とならねばならない。これは、好都合である。というのは、インピーダンス整合ネットワーク40は、その出力部が誘導性負荷に接続された場合にインダクタを要求しないからである。] [0080] [0089]要約すれば、合計インピーダンスが、上述したように誘導性であるとき、各RF駆動点51、53における負荷インピーダンスと直列の各減衰器41、43の合計インピーダンスは、各減衰器の容量性リアクタンスの増加と共に減少する。それ故、電極の第1の半分61のRF駆動点51へ供給されるRF電流は、第1の減衰器41が第2の減衰器43より大きな容量性リアクタンス(即ち、小さなキャパシタンス)を有する場合に、第2の半分62のRF駆動点53へ供給されるRF電流より大きくなる。これは、手前の章「4.不均一な電力分布」の最初の頃に定義された本発明の「第2の態様」の要件を満足する。] [0081] [0090]換言すれば、電極の第1の半分61に接続された第1の減衰器41のキャパシタンスは、第2の半分62に接続された第2の減衰器43のキャパシタンスより小さくなければならない。] [0082] [0091]各減衰器41、43が各調整可能なキャパシタを含む場合には、それらの各キャパシタンスを同じ量だけ逆方向に調整して、2つのキャパシタンスの和が一定のままであるようにするのが好ましい。換言すれば、一方のキャパシタンスが増加される場合には、他方のキャパシタンスを同じ量だけ減少しなければならない。このような同じで且つ逆の調整の効果は、電力スプリッター70の入力部77における合計インピーダンスがほぼ一定のままとされ、従って、キャパシタが調整されるときにインピーダンス整合ネットワークが異なるインピーダンスを整合する必要性を最小にすることである。] [0083] [0092]図4及び図5の実施例では、電力スプリッター又は各減衰器の各出力部が1つのRF駆動点に接続される。或いは又、電力スプリッター又は各減衰器の各出力部は、2つ以上のRF駆動点にRF電力を供給するように接続することもできる。例えば、図6は、図5と同様であるが、電極の後壁20が4つのRF駆動点を有し、その2つのRF駆動点が電力スプリッターの各出力部71、72に接続されるような実施形態を示す。電極の第1の半分61上の2つのRF駆動点51、52は、電力スプリッターの第1の出力部71(即ち、第1の減衰器41の出力部)に接続され、又、電極の第2の半分62上の2つのRF駆動点53、54は、電力スプリッターの第2の出力部72(即ち、第2の減衰器43の出力部)に接続される。] 図4 図5 図6 [0084] [0093]図6において、2つの減衰器41、43の相対的インピーダンス、及び2つの電力スプリッター出力部71、72により供給されるRF電力の相対的レベルについての設計原理は、図5を参照して説明したものと同じである。] 図5 図6 [0085] [0094]図7は、図6と同様であるが、各RF駆動点51−54が個別の減衰器41−44に各々接続される実施形態を示している。より詳細には、RF電力の第1部分が、減衰器41及び42を通して、電極の第1の半分61上のRF駆動点51及び52へ各々結合される。残りのRF電力は、減衰器43及び44を通して、電極の第2の半分62上のRF駆動点53及び54へ各々結合される。] 図6 図7 [0086] [0095]減衰器41−44の各電気的インピーダンスは、減衰器41及び42を経て電極の第1の半分上のRF駆動点51及び52へ結合されるRF電力の合計レベルが減衰器43及び44を経て電極の第2の半分上のRF駆動点53及び54へ結合されるRF電力の合計レベルより高くなるように確立され又は調整されねばならない。] [0087] [0096]減衰器41−44がキャパシタである場合には、手前の段落で定義された相対的電力レベルは、電力スプリッターの入力部77と電極の第1の半分61との間に接続される合計キャパシタンスが、電力スプリッターの入力部77と第2の半分62との間に接続される合計キャパシタンスより小さい場合に、達成される。図5の前記説明で述べたように、これは、電力スプリッターの入力部のインピーダンスが誘導性であることを前提とするもので、これは、各減衰器41−44のキャパシタンス値が充分に大きくて、その容量性リアクタンスの大きさが各RF駆動点51−54の誘導性負荷インピーダンスの大きさより低い場合に真となる。] 図5 [0088] [0097]電力スプリッターの入力部77と電極の第1の半分61との間に接続される合計キャパシタンスは、電極の第1の半分上のRF駆動点51及び52に接続される減衰器41及び42のキャパシタンスの和である。同様に、電力スプリッターの入力部77と電極の第2の半分62との間に接続される合計キャパシタンスは、電極の第2の半分上のRF駆動点53及び54に接続される減衰器43及び44のキャパシタンスの和である。] [0089] [0098]それ故、電極の第1の半分61に結合された減衰器41及び42のキャパシタンスの和は、電極の第2の半分62に結合された減衰器43及び44のキャパシタンスの和より低くなければならない。] [0090] [0099]上述した減衰器は、「2.発明の基本的原理」の章で述べた本発明の効果を達成する。より詳細には、電極の第1の半分61へ第2の半分62より高いRF電力を供給すると、電極の第1の半分61の付近のプラズマ密度を減少すると共に、電極の第2の半分62の付近のプラズマ密度を増加する。これは、従来のプラズマチャンバのようにRF電力分布が対称的である場合に、第1の半分61の付近に第2の半分62より高いプラズマ密度を発生することになるワークピース通路の影響を相殺する。] [0091] [0100]電極の第1の半分61に接続された減衰器41、42の合成インピーダンスと、第2の半分62に接続された減衰器43、44の合成インピーダンスとの間の差は、プラズマ密度の空間的非均一性、又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小にするように確立されるのが好ましい。このインピーダンス差の最適値は、このインピーダンス差の種々の値に対してプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を測定する日常の実験により確立することができる。] [0092] [0101]前記インピーダンス差の調整を容易にするために、減衰器41−44の幾つか又は全部が、調整可能なリアクタンス、例えば、従来の調整可能なキャパシタ又は調整可能なインダクタである。或いは又、減衰器は、手前の段落で述べた実験により値が確立される固定のリアクタンスでもよい。] [0093] [0102]RF駆動点の幾つかは、減衰器を介在せずに電力スプリッターの入力部77に直接接続することができる。これは、前記インピーダンス差を決定するためにこれらのRF駆動点をゼロインピーダンスの減衰器に接続することと同等である。] [0094] [0103]逆に、電極の第2の半分62、即ちワークピース通路から離れた方の半分にRF電力接続する必要がない。これは、RF駆動点がワークピース通路に向かってオフセットした図2の実施形態と同等である。] 図2 [0095] [0104]「8.時間平均化」と題する章で以下に述べるように、各減衰器41−44のインピーダンスは、時間と共に変化し、従って、各RF駆動点に結合されたRF電力のレベルを時間と共に変化させることができる。この場合には、電極の各半分に供給される有効RF電力は、電極のその半分に供給される時間平均化RF電力である。減衰器41−44がキャパシタである場合には、キャパシタが時間と共に変化することができ、この場合には、各キャパシタの有効キャパシタンスは、そのキャパシタンスの時間平均値となる。] [0096] [0105]減衰器41−44のインピーダンスが調整可能であるか又は時間と共に変化する場合には、2つ以上のインピーダンスを逆方向に変化させて、複数の減衰器の合計インピーダンスがほぼ一定のままとなるようにし、即ち電力スプリッター70の入力部77における合計インピーダンスがほぼ一定のままとなるようにするのが好ましい。これは、減衰器を調整するときに、インピーダンス整合ネットワーク40が異なるインピーダンスと整合する必要性を最小にするという効果を有する。] [0097] [0106]より詳細には、減衰器41−44が調整可能なキャパシタである場合には、2つ以上のキャパシタンスを逆方向に変化させて、複数の減衰器の合計キャパシタンスがほぼ一定のままとなるようにするのが好ましい。例えば、電極の第1の半分61に接続された減衰器41、42のキャパシタンスは、好ましくは、第2の半分62に接続された減衰器43、44のキャパシタンスが減少すると同時に増加されねばならず、又、その逆のことも言える。] [0098] 6.不均一な数のRF駆動点 [0107]図8は、図2及び図3の実施形態と同様に、電極20−28の第1の半分61上のRF駆動点51、52、55、56の数が、電極の第2の半分62上のRF駆動点53、54の数より多い本発明の実施形態を示している。] 図2 図3 図8 [0099] [0108]より詳細には、図8の実施形態は、図4、図6及び図7のように、対称的に位置付けられた4つのRF駆動点51−54と、後壁20の第1の半分61にあるが、第1の半分61と第2の半分62との間の境界を表す後壁の仮想中心線60に接近した2つの付加的なRF駆動点55、56とを備えている。] 図4 図6 図7 図8 [0100] [0109]RF電源30の出力部は、インピーダンス整合ネットワーク40に接続され、その出力部は電力スプリッター70に接続される。電力スプリッター70は、3つの出力部71−73を有し、第1のスプリッター出力部71は、後壁の第1の半分61(即ち、ワークピース通路に近い方の半分)にあるRF駆動点51、52に接続され、第2のスプリッター出力部72は、後壁の第2の半分にあるRF駆動点53、54に接続され、更に、第3のスプリッター出力部73は、第1の半分61にあるが仮想中心線60から僅かにオフセットされただけであるRF駆動点55、56に接続される。] [0101] [0110]電力スプリッター70がRF駆動点51−56の各々にほぼ等しいレベルのRF電力を供給する場合には、電極の第1の半分に供給されるRF電力のレベルが、第2の半分に供給されるレベルより高くなり、従って、前記章「4.不均一な電力分布」の最初の頃に定義された本発明の「第2の態様」の要件を満足する。] [0102] [0111]従って、本発明の別の定義は、電極20−28がその第1の半分(即ち、ワークピース通路に近い方の半分)上に有するRF駆動点51、52、55、56の数が、電極の第2の半分上のRF駆動点53、54の数より多いことである。] [0103] 7.RF駆動点位置の重み付けされた平均 [0112]或いは又、図8の電力スプリッター70は、不均一なレベルのRF電力をその出力部71−72に与えることができ、この場合に、図8は、本発明のより複雑な実施形態を示す。] 図8 [0104] [0113]RF駆動点51−56は、その組合せにおいて、電極上の位置が実際のRF駆動点51−56の位置の重み付けされた平均である単一のRF駆動点によって生じるものと同様のプラズマ密度の空間的分布を生じさせる。それ故、実際のRF駆動点の位置の重み付けされた平均は、「バーチャル」なRF駆動点の位置とみなすことができる。この重み付けされた平均は、その駆動点位置に結合されるRF電力の時間平均レベルにより各駆動点位置を重み付けすることに基づく。] [0105] [0114]重み付けされた平均位置の定義を例示するために、図8のRF駆動点の位置を、x−y座標系に対して考える。そのx軸は、先に定義された仮想中心線60であり、そのy軸は、後壁20の中心からワークピース通路に向かって正の方向に延びる。各RF駆動点51−56の位置のy座標は、それに対応する変数Y1−Y6により表されると仮定する。又、RF電力スプリッターにより各RF駆動点へ供給されるRF電力レベルは、それに対応する変数P1−P6により表されると仮定する。それ故、RF駆動点の重み付けされた平均位置のy座標は、[(P1Y1)+(P3Y3)+(P5Y5)]/(P1+P3+P5)となる。この式から、偶数番号の変数を省略することができる。というのは、駆動点及び電力レベルがy軸に対して対称的であり、即ちP1=P2、P3=P4、P5=P6、Y1=Y2、Y3=Y4、及びY5=Y6だからである。又、y軸に対して対称的であることは、重み付けされた平均位置のx座標がゼロとなり、従って、無視できることを意味する。] 図8 [0106] [0115]より具体的な実施例として、RF駆動点の位置のy座標が次の通りであることを仮定する。即ち、点51、52(Y1)は、+1000mmであり、点53、54(Y3)は、−800mmであり、点55、56(Y6)は、+50mmである。(Y3は負である。というのは、電極の第2の半分62上の位置がy軸の負の方向にあるからである。)RF電力スプリッター出力部71−73により供給される時間平均化電力レベルは、各々、P1=5000W、P2=4000W、及びP3=3000Wであると仮定する。それ故、RF駆動点の重み付けされた平均位置のy座標は、[(1000*5000)−(8000*4000)+(50*3000)]/(5000+4000+3000)=+162.5mmである。即ち、RF駆動点の重み付けされた平均位置は、仮想中心線60からワークピース通路に向かう方向に162.5mmオフセットされる。] [0107] [0116]本発明において、RF駆動点の重み付けされた平均位置は、電極の中心とワークピース通路との間にあり、即ち電極の第1の半分61にある。「3.中心からオフセットしたRF駆動点」の章において単一のRF駆動点に対して上述したように、これは、ワークピース通路付近のプラズマ密度を減少させる。これは、従来のプラズマチャンバのようにRF電力分布が対称的である場合に生じることになるワークピース通路付近のプラズマ密度の増加を相殺する。] [0108] [0117]RF駆動点の重み付けされた平均位置、より詳細には、重み付けされた平均位置が電極の中心からワークピース通路に向かってオフセットされる距離は、プラズマ密度の空間的非均一性、又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小にするように確立されるのが好ましい。このような非均一性は、RF電力スプリッターの出力部71−73の相対的電力レベルを調整するか、RF駆動点51−56の位置を調整するか、或いはその両方により、最小とすることができる。電力レベル及び位置の両方調整する能力は、その一方又は他方だけを調整することにより得られる以上に優れた空間的均一性を達成できるようにする。] [0109] 8.時間平均化 [0118]異なるRF駆動点へ供給されるRF電力レベルの差は、連続的な差ではなくて、時間平均化された差である。] [0110] [0119]例えば、RF電力スプリッター70を有する任意の実施形態において、その出力部に異なるRF電力レベルを連続的に生じさせるのではなく、RF電力スプリッターは、RF電源30からの全出力レベルをその異なる出力部へ順次に周期的に結合するように、その出力を時間マルチプレクスすることができる。] [0111] [0120]例えば、RF電力スプリッター70の一方の出力部71が電極の第1の半分61上のRF駆動点に接続され、且つその他方の出力部72が電極の第2の半分62に接続される図4の実施形態について考える。電極の第2の半分62より高い時間平均化電力レベルを第1の半分61へ供給するためには、第1の時間周期T1を第2の時間周期T2より大きくしなければならない。プラズマ密度の空間的非均一性を最小にするか又はワークピース上で遂行されるプラズマ製造プロセスの空間的非均一性を最小にするために、2つの時間周期T1とT2との間の比が、上述した2つの電力レベル間の差と同様に日常の実験によって確立されるのが好ましい。] 図4 [0112] [0121]より複雑な実施例として、3つの出力部71、72、73を有する図8の電力スプリッター70について考える。電力スプリッターは、RF電源30からの全出力電力を、第1の期間T1中、第1の電力スプリッター出力部71へ結合し、次いで、同じ出力レベルを、第2の期間T2中、第2の電力スプリッター出力部72へ結合し、次いで、同じ出力レベルを、第3の期間T3中、第3の電力スプリッター出力部73へ結合する。電力スプリッターの各出力部により供給される有効なRF電力レベルは、全出力レベルに、各出力部がアクティブである(即ち、ターンオンされた)時間の分数を乗算したものである。例えば、第1の出力部71により供給される有効なRF電力レベルは、全出力電力レベルにT1/(T1+T2+T3)を乗算したものである。] 図8 [0113] [0122]或いは又、図2−図8のいずれかの実施形態におけるRF電力スプリッター70は、一方の出力部への全電力と他方の出力部へのゼロ電力との間を交番するのではなく、各期間T1、T2、T3等の間に異なる非ゼロ電力レベル出力することができる。例えば、減衰器を有するいずれかの実施形態(図5−図7)では、減衰器41−44は、段落[0104]から[0106]で上述したように、時間と共に変化するインピーダンス、例えば、時間と共に変化するキャパシタである。この場合に、各減衰器によって与えられるRF出力レベルは、ある範囲の非ゼロレベルのRF電力にわたって時間と共に変化する。前記段落で述べたように、2つ以上のインピーダンスを逆方向に変化させて、複数の減衰器の合計インピーダンスがほぼ一定のままとなるようにし、即ち電力スプリッター70の入力部77における合計インピーダンスがほぼ一定のままとなるようにするのが好ましい。これは、減衰器を調整するときに、インピーダンス整合ネットワーク40が異なるインピーダンスと整合する必要性を最小にするという効果を有する。] 図2 図5 図7 図8 [0114] [0123]更に別の例として、RF電力スプリッターに接続されたここに例示する単一RF電源を、複数のRF電源に置き換えて、各RF電源を1つ以上のRF駆動点の異なるグループに接続することができる。] [0115] 9.複数のRF電源 [0124]複数のRF駆動点を有するいずれかの実施形態において、単一RF電源と組み合せたここに例示するRF電力スプリッター又は減衰器を、複数のRF電源に置き換えて、各RF電源を1つ以上のRF駆動点の異なるグループに接続することができる。RF電源に接続されたコントローラは、異なる電力レベルを連続的に又は周期的に出力するようにRF電源を制御することができる。いずれにせよ、上述したようにRF駆動点の重み付けされた平均位置を決定する目的で、各RF駆動点へ供給される有効なRF電力は、その各RF駆動点へ供給される時間平均化RF電力となる。] [0116] 10・・・ワークピース、11・・・ワークピース支持体、12・・・ワークピース通路、13・・・ドア、14・・・チャンバ側壁、16・・・チャンバ底壁、18・・・ヒンジ付き蓋、19・・・誘電体ライナー、20・・・ガス入口マニホールド後壁、22・・・シャワーヘッド、24・・・サスペンション、27・・・ガス入口プレナム、28・・・ガス入口、29・・・カバー、30・・・RF電源、31・・・非接地出力部、32・・・電気的接地出力部、34・・・同軸伝送線、35・・・電気的接地された外側導体、40・・・インピーダンス整合ネットワーク、41−44・・・減衰器、50−56・・・RF駆動点、60・・・仮想中心線、61・・・電極の第1の半分、62・・・第2の半分、70・・・電力スプリッター]
权利要求:
請求項1 プラズマチャンバへRF電力を結合する装置において、ワークピース通路を有するプラズマチャンバと、上記プラズマチャンバ内のプラズマへ電極から電力を結合するように位置付けられた電極であって、電極の第1の半分が電極の第2の半分より上記ワークピース通路に接近している電極と、上記電極にRF電力を供給するように接続された1つ以上のRF電源と、を備え、上記1つ以上のRF電源は、その組合せにおいて、上記電極の第1の半分へ第1の時間平均化レベルのRF電力を、且つ上記電極の第2の半分へ第2の時間平均化レベルのRF電力を供給し、上記第2の時間平均化レベルのRF電力は、ゼロ以上であり、上記第1の時間平均化レベルのRF電力は、上記第2の時間平均化レベルのRF電力より大きくされた、装置。 請求項2 複数のキャパシタを更に備え、上記電極は、更に、上記電極の第1の半分上に1つ以上のRF駆動点を、且つ上記電極の第2の半分上に1つ以上のRF駆動点を含み、上記キャパシタの少なくとも1つは、上記1つ以上のRF電源の1つと上記電極の第1の半分上の上記1つ以上のRF駆動点との間に接続され、上記キャパシタの少なくとも1つは、上記1つ以上のRF電源の1つと上記電極の第2の半分上の上記1つ以上のRF駆動点との間に接続され、上記電極の第1の半分上のRF駆動点に接続された上記キャパシタのキャパシタンスの和は、上記電極の第2の半分上のRF駆動点に接続された上記キャパシタのキャパシタンスの和より小さい、請求項1に記載の装置。 請求項3 上記キャパシタの2つ以上は、時間と共に変化し、上記時間と共に変化するキャパシタのうちの少なくとも第1のキャパシタのキャパシタンスは、上記時間と共に変化するキャパシタのうちの少なくとも第2のキャパシタのキャパシタンスが減少するときに増加して、上記時間と共に変化するキャパシタの合計キャパシタンスが一定に保たれるようにする、請求項2に記載の装置。 請求項4 上記キャパシタの各々は、その各キャパシタが前記RF電力を受け取るところの入力部において一緒に接続され、上記キャパシタの2つ以上は、時間と共に変化し、上記時間と共に変化するキャパシタのうちの少なくとも第1のキャパシタのキャパシタンスは、上記時間と共に変化するキャパシタのうちの少なくとも第2のキャパシタのキャパシタンスが減少するときに増加して、上記電極の入力部間の合計キャパシタンスが一定に保たれるようにする、請求項2に記載の装置。 請求項5 入力部及び複数の出力部を有する電力スプリッターを更に備え、上記電極は、更に、上記電極の第1の半分上に1つ以上のRF駆動点を、且つ上記電極の第2の半分上にゼロ以上のRF駆動点を備え、上記電力スプリッターの入力部は、上記1つ以上のRF電源のうちの1つからRF電力を受け取るように接続され、上記電力スプリッターの各出力部は、1つ以上のRF駆動点へRF電力を供給するように接続され、上記電力スプリッターは、上記電極の第2の半分上のゼロ以上のRF駆動点への場合より高いレベルのRF電力を上記電極の第1の半分上のRF駆動点へ供給する、請求項1に記載の装置。 請求項6 上記電力スプリッターは、1つ以上の減衰器を含み、各減衰器は、上記電力スプリッターの入力部と、上記電力スプリッターの1つの出力部との間に接続される、請求項5に記載の装置。 請求項7 複数の減衰器が、時間と共に変化するリアクタンスを有し、それら減衰器のうちの少なくとも第1の減衰器のリアクタンスは、それら減衰器のうちの少なくとも第2の減衰器のリアクタンスが減少するときに増加して、上記電力スプリッターの入力部と上記電極との間に接続された減衰器の合計リアクタンスが一定に保たれるようにする、請求項6に記載の装置。 請求項8 1つ以上の減衰器を更に備え、各減衰器は、上記1つ以上のRF電源の1つと、上記電極上の1つ以上のRF駆動点との間に接続される、請求項1に記載の装置。 請求項9 上記電極は、1つ以上のRF駆動点を有する後壁と、シャワーヘッドと、上記シャワーヘッドと後壁との間に接続されたサスペンションと、を備え、上記1つ以上のRF電源は、上記後壁上のRF駆動点へRF電力を供給するように接続される、請求項1に記載の装置。 請求項10 プラズマチャンバへRF電力を結合する装置において、ワークピース通路を有するプラズマチャンバと、上記プラズマチャンバ内のプラズマへ電極から電力を結合するように位置付けられた電極であって、電極の第1の半分が電極の第2の半分より上記ワークピース通路に接近している電極と、1つ以上のRF電源と、を備え、上記電極の第1の半分は、上記1つ以上のRF電源からRF電力を受け取るように接続された1つ以上のRF駆動点を含み、上記電極の第2の半分は、RF電力を受け取るように接続されたRF駆動点を含まないようにした、装置。 請求項11 上記電極は、更に、上記電極の中心に位置されて、上記1つ以上のRF電源からRF電力を受け取るように接続されたRF駆動点を備えた、請求項10に記載の装置。 請求項12 上記電極は、更に、上記1つ以上のRF電源からRF電力を受け取るように接続され、且つ上記電極の第1の半分と第2の半分との間の幾何学的境界に位置付けられた1つ以上のRF駆動点を備えた、請求項10に記載の装置。 請求項13 上記電極は、後壁と、シャワーヘッドと、上記シャワーヘッドと後壁との間に接続されたサスペンションと、を備え、上記RF駆動点は、上記後壁にある、請求項10に記載の装置。 請求項14 プラズマチャンバへRF電力を結合する装置において、ワークピース通路を有するプラズマチャンバと、1つ以上のRF駆動点を有する電極であって、この電極は、上記プラズマチャンバ内のプラズマへこの電極から電力を結合するように位置付けられ、且つ電極の第1の半分が電極の第2の半分よりワークピース通路に接近しているような電極と、上記電極の第1の半分上の第1の数のRF駆動点へ及び上記電極の第2の半分上の第2の数のRF駆動点へRF電力を供給するように接続された少なくとも1つのRF電源と、を備え、上記第1の数は、少なくとも1であり、上記第2の数は、少なくともゼロであり、且つ上記第1の数は、上記第2の数より大きい、装置。 請求項15 プラズマチャンバへRF電力を結合する装置において、ワークピース通路を有するプラズマチャンバと、上記プラズマチャンバ内のプラズマへ電極から電力を結合するように位置付けられた電極と、上記電極上の複数のRF駆動点へRF電力を供給するように接続された1つ以上のRF電源と、を備え、各駆動点位置をその駆動点位置へ結合されるRF電力の時間平均化レベルにより重み付けすることに基づく、RF駆動点の重み付けされた平均位置は、上記電極の中心と上記ワークピース通路との間である、装置。 請求項16 上記電極は、後壁と、シャワーヘッドと、上記シャワーヘッドと後壁との間に接続されたサスペンションと、を備え、上記RF駆動点は、上記後壁にある、請求項10に記載の装置。
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